なぜ月は形が変わるの?
答えは「月はいつも半分だけ日焼けしているから」

まんまるの日もあれば、細い三日月の日もある。まったく見えない日だってある。
月は、どうして毎日すがたを変えるんだろう。
まじめに説明しよう。
月は、いつも半分だけ「日焼け」している。
- 月は自分で光らない。太陽の光が当たっている 半分だけが明るい
- 月は 約1か月かけて、地球のまわりを1周する
- 地球から見える「明るい半分」の量が変わる → これが満ち欠け
1月は、自分で光っていない
夜空でかがやく月。でも月は、太陽のように自分で光っているわけではないんだ。太陽の光を はね返して 光って見えている。
ボールに懐中電灯を当てると、ライトのほうを向いた半分だけが明るくなるよね。月も同じで、太陽のほうを向いている半分だけが、いつも明るい。これが「半分だけ日焼け」のしくみだ。
2月は約1か月で、地球のまわりを1周する
月は、地球のまわりを ぐるっと回っている。1周にかかるのは、約1か月。じつは、こよみの「1か月」という言葉は、月の満ち欠けがもとになっているんだよ。

3見る角度で、日焼けした側の見え方が変わる
月が地球のまわりを回ると、地球から見える「明るい半分」の量が変わっていく。たくさん見えれば丸く、少ししか見えなければ細く見える。これが月の満ち欠けだ。

| 名前 | 月がいる場所 | 見え方(日本から) |
|---|---|---|
| 新月 | 太陽と同じ方向 | 日焼けしていない背中しか見えないので、見えない |
| 三日月 | 新月から約3日 | 右側が細く光る。夕方、西の空に見える |
| 上弦の月 | 新月から約7日 | 右半分が光る。夕方、南の空に見える |
| 満月 | 太陽の反対側 | 日焼けした面がぜんぶ見えて、まんまる。一晩中見える |
| 下弦の月 | 新月から約22日 | 左半分が光る。明け方、南の空に見える |
4よくある勘違い:地球の影じゃない!
「月が欠けて見えるのは、地球の影が かかっているから」と思っている人は、大人にも多い。でも、それはちがう。
地球の影に月が入るのは、太陽・地球・月が一直線にならんだときだけ。これは月食という、ときどきしか起きない とくべつな現象なんだ。ふだんの満ち欠けは、あくまで「明るい半分の見え方」が変わっているだけ。

5三日月の暗いところが、うっすら見えるのはなぜ?
三日月をよく見ると、光っていない部分も うっすら見えることがある。これは、地球が はね返した太陽の光が、月の暗い部分を照らしているから。「地球照(ちきゅうしょう)」というよ。
このなぞを説明したのは、約500年前のレオナルド・ダ・ヴィンチ。あの「モナ・リザ」をかいた人だ。ダ・ヴィンチは絵だけでなく、科学のメモもたくさん残していて、そのメモの多くを左右反対の鏡文字で書いていたんだって。

ボールとライトで「満ち欠けマシン」をつくろう
用意するもの
- 白いボール(ピンポン玉や発泡スチロールの球)
- わりばし または えんぴつ(ボールの持ち手にする)
- 電気スタンド または 懐中電灯(熱くならないLEDがおすすめ)
- 暗くできる部屋
やりかた
- ボールにわりばしをさして、持ち手にする。
- 部屋を暗くして、ライトを顔くらいの高さに置く。ライト=太陽、自分の頭=地球、ボール=月。
- ボールを持って腕をのばし、ライトのほうに向ける(頭より少し上に)。ボールの見えている面は暗い。これが新月。
- 腕をのばしたまま、その場で左回りにゆっくり回ってみよう。ボールの右側から光りはじめて、三日月 → 半月 → …と変わっていく。
- ライトに背中を向けたとき、ボールは まんまるに光る。これが満月(自分の頭の影に入らないよう、ボールを少し上に)。
Q1. 満月は、何時ごろに東の空からのぼってくる?
こたえを見る
夕方(日の入りのころ)。満月は太陽の反対側にいるので、太陽がしずむころにのぼり、朝に西へしずむ。だから一晩中見えるんだ。
Q2. 新月から次の新月まで、約何日?
こたえを見る
約29.5日。だいたい1か月だね。
Q3. 月は、いつも同じ面を地球に向けている。ほんと? うそ?
こたえを見る
ほんと。月は地球のまわりを1周するあいだに、ちょうど1回だけ自分も回る(自転する)。だから、いつも同じ面(うさぎのもようが見える面)が地球を向いているんだ。
とうふ博士が ショート動画で 説明するよ
月が地球を1周する公転周期(恒星月)は約27.3日ですが、満ち欠けの周期(朔望月)は約29.5日です。この差は、月が1周するあいだに地球も太陽のまわりを進むため、太陽・地球・月が同じ並びに戻るまで約2日余分にかかることによります。
記事中の見え方(三日月や上弦で右側が光る)は北半球から見た場合です。南半球では左右が逆に見えます。
月の軌道は地球の公転面に対して約5度傾いているため、満月のたびに月食が起きるわけではありません。「満ち欠け=地球の影」という誤解は大人にも根強いので、実験で影ができないことを確かめると理解が深まります。
地球照については、レオナルド・ダ・ヴィンチが16世紀初めのノート(レスター手稿)で、地球が反射した太陽光が月を照らしているという説明を残しています。
声かけのヒント:1週間ほど、同じ時刻・同じ場所から月をスケッチしてみると、形と位置が少しずつ変わることが実感できます。月の満ち欠けは、小学校の理科でも学ぶテーマです。
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月は、道具がなくても毎晩観察できる、いちばん身近な天体です。そのうえで「もっと近くで見たい」という気持ちが出てきたら、それが道具を足すいちばんいいタイミングです。
クレーターがくっきり見えたときの感動は、図鑑の写真とはまったく別物。まずは手軽なものから、親子で夜空をのぞいてみてください。
選ぶポイント:組み立てが簡単で、月のクレーターが見える倍率があれば十分。重すぎないものを。
商品をみる(準備中)選ぶポイント:毎日の月の形が絵でのっているもの。リビングに貼れるサイズだと、自然に話題になります。
商品をみる(準備中)選ぶポイント:月のページが充実しているもの。小学校低学年なら、ふりがな付きを。
商品をみる(準備中)以上、とうふ博士でした。くずれないうちに帰ります。

